エコのあるくらし〜身近なところでできること〜

CONTENTS
地球環境、どーなってるの?
家のなかでできるエコ
カーライフにもエコ
地球環境、いまどーなってるの?〜基礎知識編
 
■いま、どうなってるの?
1990年代に入って深刻な問題として指摘され始めたのが地球温暖化。ここ最近の報道でも、記録的な暖冬が続いて、静岡では3月だというのに30度を超える真夏日になったかと思えば、4月に入って急に冷え込み、東京で初雪を観測したり寒波による巨大竜巻が起こったり…と、すでに私たちの生活にも大きな影響をもたらしています。

全国地球温暖化防止センターの調査によると、地球の平均気温は、1906〜2005年の100年間で0.74℃上昇していますが、過去50年間に限ると10年あたり0.13℃の上昇をしたとされています。
※クリックするとグラフが大きくなります。
 

■地球温暖化、どうしてなるの?

温暖化は、大気中に二酸化炭素やメタン、フロン類などの温室効果ガスが増えた結果、太陽光による熱が地球上にとどまるようになり気温が上昇する現象です。そもそもこの温室効果ガスは、工業の発展や自動車の普及によって急激に排出されるようになったもの。だから、温暖化にはさまざまな要因が考えられますが、どれも私たち人間のくらしによる影響であることはいうまでもありません。

なお、温室効果ガスにはメタンなど様々なものがありますが、なかでも二酸化炭素は最も温暖化への影響度が大きいガスと言われています。ちなみに、悪者にされている温室効果ガスですが、もし大気中に全くなかったら地球の気温は−18℃くらいになってしまうそう。動物や植物が生きていくために必要な温室ガスですが、それが過剰になっているから問題なんですね。

 
■わたしたちのくらしと地球温暖化

地球温暖化の一番の要因の二酸化炭素。その二酸化炭素を出し続けている、わたしたちのくらし。一般的な生活で排出される二酸化炭素には、何があってどのくらい出ているかご存知でしょうか?地球にやさしいくらしの前に、まず始めに生活から出る二酸化炭素についてお話します。


出典:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)

大きくわけて、家の中で出るものと、クルマなど家の外で出るものがあることがわかります。「エネルギーの節約」というと、まっさきに冷暖房を控えると思う方も多いかと思いますが、給湯や照明にかかるエネルギーの比率も非常に高いんですね。何気なくつけっぱなしの照明やTV、炊きっぱなしのお風呂…。この「ちょっとだけ」のムダが、積もり積もって大きな影響を与えているということです。

 

■このまま温暖化が進むと、どうなるの?

温室効果ガスは年々増え続けています。このままいくと、今栽培されている植物や果物、生態系にまで影響が出てきます。例えば、コーヒー。気温が2℃あがると生産地が大幅に減り、さらに受粉を助けるハチの減少と強力な害虫の増加…と悪循環に。これはほんの一例ですが、日本はただでさえ小麦などの穀類を始め多くの食料を輸入に依存しているので、普段何気なく食卓に並んでいるものがいずれ消えてしまうかもしれません。さらに温暖化が進むと、海面上昇や砂漠化の進展、食糧難、生物種の減少といった深刻な影響がでてくると考えられます。

温暖化による被害は遠い先の話ではありません。ソメイヨシノの開花時期の変化、今まであまり考えられなかった竜巻、大きな被害を出した記録的豪雨もその一つの現象で、既に私たちの身の周りで影響が出てきているんです!自然災害のほかにも、亜熱帯のセミやクモが関東で確認されるなど昆虫の生息域の変化、南方系のタコやカニの北上といった海洋動植物への影響、さらに私たち人間にとっては熱中症の急増や、新しい感染症の発生といった被害がますます増えていきます。

 

■くいとめるにはどうすればいいの?わたしたちにできること

すでに生態系にも影響を与えている地球温暖化。このまま進むとわたしたちの環境は…。それなら、どうすればこれをくいとめることができるでしょうか?人のくらしによる影響が大きくて、自然発生的におきたことではない地球温暖化。だからこそ、わたしたちの工夫次第で、温暖化の進展を少しでも遅らせることができるはずです。いま、わたしたちに求められていること、環境にやさしいくらしについて考えていきたいと思います。
 

ブナとスギ、どっちがCO2を多く吸収する?

CO2を出し続けているわたしたち。だからといってCO2を全く出さないなんて無理。そこで、「それなら木に吸ってもらおう!でも、木ってどのくらいCO2を吸収するんだろう??」そんな素朴な疑問を抱き、調べてみました。

人の呼吸によるCO2排出量は年間約320kg/人で、スギ約23本で吸収できるそうです。電気やガス、車など暮らしを想定した場合の世帯あたりCO2排出量を年間約6500sと推定すると、なんとスギが460本も必要になる計算。CO2を吸ってもらうには大量の木が必要なんですね。ちなみに、意外なことに広葉樹林より針葉樹林の方がCO2吸収量が多いとされています。庭にスギの木を植える…のはちょっと難しいですが、公園などに生えている木がなんとなくいとおしく思えてくるのは私だけでしょうか…?
 
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