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ベルファーム株式会社への 次世代農業用ハウス「プロファーム T-キューブ」導入について

鈴 与 商 事 株 式 会 社
経営企画部長 佐野 博紀

 
鈴与商事株式会社(本社:静岡県静岡市清水区入船町11-1/本部:静岡県静岡市葵区栄町1-3 鈴与静岡ビル/資本金:20億円/代表取締役社長:加藤 正博、以下、鈴与商事)は、関連会社であるベルファーム株式会社(所在地:静岡県菊川市西方4200/資本金:9千万円/代表取締役社長:岡田 典久、以下、ベルファーム)に、株式会社デンソーが開発に関わる次世代農業用ハウス「プロファーム T-キューブ」を国内初で導入致しました。

1.目 的 
現在、ベルファームでは、約20万㎡の敷地に17棟のハウス(ハウス面積:約6.5万㎡)にて、年間700㌧のトマトを栽培しておりますが、収穫量の増大と品質の向上を目的に、デンソーの環境・気流制御技術を組み込んだセミクローズ型農業用ハウス「プロファーム T-キューブ」を新たに導入しました。

 

ベルファームの概要


・所在地:静岡県菊川市西方4200     
・設立:2010年1月26日
・資本金:9千万円
・従業員:108名
・敷地面積:約20万㎡
・ハウス面積:約6.5万㎡
(栽培棟/14棟、育苗棟/1棟、試験栽培棟/1棟土耕棟/1棟の計17棟)

 

「プロファーム T-キューブ」の概要


・従来の自然換気による農業用ハウスは、天候に左右されやすく、安定的な環境制御が課題でした。
・「プロファーム T-キューブ」はハウス妻面に換気扇を設置、センサーで室内の状態をチェックし、必要換気量に合わせて換気扇等を制御する強制換気システムにより、安定した気流を作り出すことで、天候に左右されにくく、最適な環境を保つことが可能となりました。
・また、機器稼働のムリ・ムラ・ムダをなくすことで、CO2の排出量も低減します。
・これらにより、農作物の高収量、高品質といった生産性向上に貢献することが期待できます。


2.鈴与商事のアグリビジネスにおける今後の展開について 
 鈴与商事は、農業分野を将来有望な事業領域と捉え、農業及びその周辺ビジネスも含む新商材開発を目的に、2018年11月に「アグリ事業部」を設立致しました。
 併せて、鈴与グループであるエスエスケイフーズ株式会社(本社:静岡県静岡市葵区御幸町9-5/資本金:4千万円/代表取締役社長:下山田 英一)からベルファームを譲受し、関連会社化しました。
 現在、ベルファームでは、「GLOBAL G.A.P.(グローバルギャップ)認証(※)」を取得しており、品質管理を徹底した高品質なトマトを生産しております。今後は、生産から販売までを一貫して行うことで、的確に顧客ニーズや市場評価を掴み、生産にフィードバックすることにより、より高品質なトマトを効率的に生産していく仕組みを構築し、様々な販売チャネルの獲得に取り組んで参ります。

 今回の「プロファーム T-キューブ」での実証栽培により、栽培ノウハウや様々な知見を蓄積し、営農指導も含めたコンサルティングや次のビジネスへの実現性についても検証していきます。
今後も、農業分野における新たなニーズを掘り起こし、新商材の開拓や、スマート農業化(デジタル化を含めた先進的農業へのシフト)の検証を行い、一次産業の水平展開だけではない領域拡大も視野に「より大きなアグリビジネス」に積極的に取り組んで参ります。

※「GLOBAL G.A.P.(グローバルギャップ)認証」
・「G.A.P.(ギャップ)」 とは、Good(適正な)、Agricultural(農業の)、Practices(実践)のことであり、「GLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)認証」とは、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドとなります。現在、この国際基準は世界120ヶ国以上に普及しており、欧米の大手小売をはじめ、最近では日本の小売でも当該認証を取得した生産者からの仕入れを優先しています。

 
以 上

 
≪本件に関する問い合わせ先≫
鈴 与 商 事 株 式 会 社  
経  営  企  画  部  
054-273-7832

 
 
【PDF】ベルファーム株式会社への 次世代農業用ハウス「プロファーム T-キューブ」導入について(453KB)