これだけは押さえておきたい車検特集

CONTENTS
そもそもなんで車検を行うの?
車検て何?車検解体

2章、危険を回避するために、できること

クルマを所有している人で「車検」を知らない人はいないでしょう。
でも、実際に何をやっているのか?どんな場所でできるのか?なんでそんなにお金がかかるのか?を知らない人は、多いのではないでしょうか。

1.車検の点検項目
クルマを預けて、返ってくるまでは代車を利用。多くの人の車検はこんな流れだと思います。
でも預けてしまえば実際に何をやっているのかはわからないですよね。預けたクルマは一体どのように点検されているのでしょうか?

点検の内容は、大きく分けて次の5つです。

1.エンジン・ルーム点検
クルマの心臓部分。
クルマが走るために必要なエンジンを構成する液モノ、ホース、ベルト、バッテリーなど、たくさんの点検項目があります。
エンジン・ルーム点検
2.室内点検
ハンドルや、ブレーキペダル、パーキングブレーキなど普段の運転でよく触る部分の点検。
運転しているうちに感覚が慣れ、異常に気づいていない場合も。だから車検ごとにしっかりチェックしなければなりません。
室内点検
3.足廻り点検
タイヤ・ホイール、その内側にある、サスペンションやブレーキシステムなど、安全を保つ上で重要なチェックを行います。
足廻り点検
4.下廻り点検
クルマを下側からチェック。劣化が早いゴム製パーツや、配管類、サビのチェック等、普段見えない部分だけにこちらも重要なチェック項目です。
下廻り点検
5.外廻り点検
ライトなどのランプ類、ボディの具合をチェックします。日常で簡単に点検できる部分ですが、ランプが点灯してもレンズが割れていたり、ボディが極端にへこんでいると車検には通りません。

 

 

2. 車検ってどこでやるの?

■基本は陸運局の車検場で
でも、いまや国民の2人に1人がクルマを持っている時代。陸運局の車検場だけではまかなえません。だから、民間にも車検ができる整備工場があります。この整備工場には大きく分けると「指定工場」、「認証工場」の2種類があります。

指定工場

車検整備と検査確認ができる検査主任者の資格を持った人がいて、車検場の検査ラインに準じるテスターを持っている国から認可された修理工場です。つまり、自分の工場で整備して車検検査を行い、完成検査証を発行して自動車検査登録事務所に提出すれば車検証を取得することができる工場のこと。そのため、民間車検場といわれることが多いです。

認証工場

整備士免許を持っている人がいるものの、車検を行える施設を所有していない工場です。
自動車検査登録事務所の検査ラインに通さなければ車検証の取得ができません。時間はかかりますがその分、価格はリーズナブルなところが多いです。

 

民間の整備工場には、指定工場、認証工場がありますが、実際に皆さんはどこで車検を受けているのでしょうか?

読者アンケートの結果を見てみましょう。

ディーラー(指定工場)
クルマを買ったお店など、ディーラーに預けて行う車検で最も一般的なモノです。

自動車整備工場
 (指定工場、認証工場)

「町の修理屋さん」といわれるような整備工場で行う車検です。

車検専門店
(指定工場、認証工場)

その名の通り、車検を専門に行う場所です。多くは指定工場ですが、認証工場の場合もあるので利用する際には要確認。「スピード車検」と呼ばれることも。

車検場所の割合
車検場所分布(読者アンケートより)

サービスステーション(指定工場、認証工場)
ガソリンスタンドでの車検です。こちらも指定工場と認証工場があるので要確認。

カー用品店(指定工場、認証工場)
カー用品店で行う車検です。こちらも指定工場と認証工場があるので、要確認。

ユーザー車検
クルマのオーナー自ら陸軍局の車検場に出向いて車検を受ける方法です。コストは抑えられますがクルマに関する基本的な知識が必要です。

車検場所を選ぶ理由
一般的なディーラー車検の他にもこのように車検を受けられる場所は、たくさんあります。
手厚い点検・整備、低価格、短時間とそれぞれに特徴を持っています。
それぞれの特徴から自分に合った車検を選んでください。

 

3.車検の値段って?
車検には、「高い」という感覚がつきもの。
一般に「車検」というと検査を行う代金と思われがちですがなんでこんなに「高い」のでしょう?

実際の車検料金のおおまかな内訳は、こちら!
法定費用
検査費用
整備・部品代

法定費用
これには自動車重量税 + 自賠責保険料 + 登録印紙代が含まれています。
法律上支払わなければならない費用ですので節約することができません。

検査費用
検査をする費用と合格した際の申請書類の作成、陸運局への書類提出、新車検証の発行の費用が含まれます。車検場所により、この費用を「車検基本料」でくくってしまっている場合と「整備点検基本料」と「検査手続き代行手数料」に分けている場合があるので利用する際には注意が必要です。

整備・部品代
車検に合格するための整備費用と、車検後も安全に走れるように整備する費用に分けられます。車検を通すだけなら必要最低限の料金で済みますが、その後2年間安心して運転するためにもある程度の整備は必要です。

結局検査を行う代金は、「検査費用」だけ。どこまで整備するかは人によりますが、日々のメンテナンスでクルマを大切に扱っていれば、整備・部品代の節約にもつながるかもしれません。
問題は、法定費用。これが車検料金の大半を占めています。つまり、どうしても節約できない費用が多いということです。

例えば中型乗用車の場合…
自動車重量税 37,800円
自賠責保険 30,830円
登録印紙代 1,400円

合計で70,030円

法定費用だけでこれだけの料金が発生するわけですから、これに車検料金、整備・部品代が加わればやはりそれなりの値段になりますよね。

では車検場所によってなんで料金が違うのでしょう?

車検場所によって大きく違いが出るのは、整備・部品代。一般的にディーラー車検であれば、車検後も安心して走れるように手厚い整備をしてくれますし、整備工場、車検専門店等では、クルマのオーナーの要望に合わせて整備をしてくれます。
検査費用も場所によって違いは出ますが、それほど大きく変わることはありません。
料金の面でも自分の目的にあった整備を選んでカーライフを充実させてください。

 

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