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2020.10.13 四條由貴

農家の嫁が選ぶ、安心の美味しい食材|㐂商店

農家の嫁が選ぶ、安心の美味しい食材|㐂商店
㐂商店(ななしょうてん)は、野菜バイヤーであり、農家の嫁であり、静岡県若手生産者グループ「TOPHAT(トップハット)」の代表である早川ナナさんが、今年8月にスタートさせた事業です。「農家の嫁が、旦那の作った安心な野菜を多くの人に食べてもらいたい。自分たちが日ごろ食べている安全で美味しいモノを紹介したい」という思いから生まれたのが、㐂商店。現在4人の子育てをし、5人目を妊娠中のママでもある、多方面でパワフルに活躍するナナさんを取材しました。

実は、ナナさんが大学生の頃目指していたのは、農業とは無縁の外資系航空会社のキャビンアテンダントでした。残念ながら合格することができず、その傷心を癒すために、目的を決めず九州一周の旅へ出ることに。レンタカーで各地を巡りました。そこで目にしたのが、出身地である大阪では見たことのない黒い土、土の付いた野菜。スーパーでは、キレイに整えられカットされた野菜しか見たことの無かったナナさん。ニンジンの先に長い葉がはえていることさえ知らなかったそうで、野菜の原型を見て大興奮。
「この土のついた野菜を売ってみたい!」という思いに駆られたそうです。


スタッフさんとほほ笑む早川ナナさん(左)
 

畑を読める、野菜バイヤーへの道

大阪に戻ったナナさんは、農家と消費者をつなぐ青果バイヤーの元で修行し、知識を深めていきます。また、九州や四国へ旅行に出かけたおりには、農家を直撃。
「私に野菜を売らせてください」と訪ねて行きました。自分で仕入れた野菜を徐々に飲食店へ卸すようになっていったのです。更なる修行先を求め、東京にも出向きます。銀座の端にある日本料理店などでアルバイトを掛け持ちしながら、ネットワークを広げ、周辺のカクテルバーやクラブなどにも果物を納めるようになりました。順調に取扱量が増加していく中で、トラブルに見舞われることが増えていきました。契約で定めた数量を守ってもらえず、前日まで出荷可能と言われていた野菜が、当日になると用意できないと言われるケースが増加し、安定供給が困難になっていったのです。しかし、その頃のナナさんには、原因を突き止めることができませんでした。それは、畑のことを知らなかったから。
「野菜バイヤーは、売買するだけでバイヤーと言えるけれど、畑を読めるバイヤーになってこそ本物だ」とトラブルを経て気づいたナナさん。農家の仕事、一年を通した畑の様子、様々な要素が繊細に反映される野菜……その全てを把握し、良し悪しが判断できる「畑を読めるバイヤー」を目指すことに。周囲に「畑へ行きたい。畑の勉強がしたい」と声を掛けて回ると、菊川市で農業ビジネスを手掛ける会社の代表を紹介され、その人の元で、働くこととなりました。


選りすぐりの野菜や果物で作ったジュースやお茶など加工品も企画販売しています
 

気付けば、生産者グループの代表へ

菊川市にやってきたナナさんは、多くの農家と出会います。畑を読む目も養い、バイヤーとして自信を付けていきます。そんな充実した日々の中で、ご主人となる早川大喜さんと出会い、結婚、退職。お腹に子どもも授かったため、農家の嫁としてのんびりと子育てを楽しむ人生を送ろうとしたそうです。ところが、バイヤーとして実力を付けていたナナさんを周りが放っておきません。
「俺たちの野菜を誰が売るんだ?」と、これまで販売をサポートしていた地元の農家からの問い合わせを受け、妊娠中にも関わらず、ご主人を始め4人の農家のレタスの販売を担うことにしました。これが、「TOPHAT(トップハット)」結成の起源です。現在は7人の農家で構成されています。グループでは、コール農法という栽培法を取り入れています。植物が成長過程において、必要とする要素を必要な分だけ、過不足なく与えること。余分な肥料や農薬を与えず、じっくりと畑の中で成長を続ける野菜は、安全性も高く、味の濃いことが特徴のようです。グループで生産するレタスは「サブウェイ」を始め、多くの外食チェーンに提供され、1シーズンで売上は3億円にも上ります。レタスのほか、米、トウモロコシ、枝豆を、菊川市、牧之原市、島田市で栽培しています。


㐂商店の商品をまとめた「NANASHOTEN  TAYORI」
 

農家が日々口にしている美味しい食材を教えます

数年前に「TOPHAT嫁部」を結成。ご主人の作ったトウモロコシを、ナナさんたちが週末に神社やベーカリーショップで販売することになりました。そこで顧客を掴むようになり、「ナナちゃんの選んだ野菜や果物を食べたいから、お店を開いて」という大勢からのアプローチを受けて今年「㐂商店」をオープンさせました。グループで生産する作物はもちろんのこと、これまで野菜バイヤーとして取引をしている九州、四国、長野、山梨など各地から、信頼できる農家が育てた野菜や果物が届きます。また、収穫した枝豆や米を使い、カレーフレークや味噌などの無添加の加工食品も開発。安全安心にこだわった魚や肉まで揃えています。さらに日替わりで、産みたてたまごや、とり飯、おはぎなどを販売します。特に毎週木曜に販売する、釜炊きのもち米で作るおはぎが好評で、午前中に完売してしまうほど。オープンして間もないショップですが、「美味しく、安全な旬の味」を求める人たちから信頼される存在になっているようです。
なかなか来店できないという人のために、自宅や企業への宅配サービスも行っています。Webショップからも購入できるので、ぜひナナさんの目と舌で選び抜いた食品を味わってみてはいかがでしょうか?


◆㐂商店(Webショップ)
https://nanashoten.thebase.in/
静岡県菊川市半済885-8
TEL 0537-36-6666
営業時間 10:00~15:00
定休日 日曜・月曜・不定休あり
駐車場 あり

◆TOPHAT
https://tophat-vege.com/
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