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2020.10.28 四條由貴

ニラもニンニクも使わない個性豊かな中華料理|新中華 金柑

ニラもニンニクも使わない個性豊かな中華料理|新中華 金柑
掛川市の中心地に店舗を構える「新中華 金柑」。予約が取りにくいと言われるほど、地域で人気の店舗です。店名にある新中華とは何か?人気の理由は何か?など、オーナーであるイトウケンタロウさんに、お話を伺いました。
 
イトウさんは、社会人になり立ての3年間、静岡市内で一般企業に勤務していました。仕事にやりがいを感じつつも、「この仕事は自分でなくてもいいな……」そんな風に感じていたそうです。その頃、よく通っていたのが、市街地にある飲食店の数々。とても華やかに見えていたそうです。この憧れの業界に入ることを決め、脱サラ。地元の掛川市に戻ってきました。それから3年間、スイミングスクールのコーチを務めながら、バーテンダーのバイト、弁当店、ビアレストラン、お好み焼き店、結婚式の二次会会場、食堂など、多くのバイトを毎日掛け持ちしました。それでも、本格的な料理の勉強にはなっていないと感じ、以前憧れていた静岡市の飲食店で正社員として働くことに。そこで、中華料理と出合います。
 

どこにもない「味」を、流行ではなく「文化」に

料理の知識、技術を身に着け、いつかは地元で飲食店を開きたいと考えていたそうです。
「掛川は、新幹線は停車するけれど何もない街と言われる。みんな都会へ出て行ってしまう。僕がスイミングスクールで教えていた子どもたちが、大人になった頃、同じように感じていたら悲しいことだなと思った。そこに風穴を開けたかった」と当時を振り返るイトウさん。故郷の街を盛り上げるために、どんな店を持とうかと考えたそうです。自分が店を出すなら、地元の人が自慢したくなるような店、遠方からも足を運んでもらえる魅力的な店にしたいとの思いから、選んだのが中華料理。当時、掛川市にはラーメン店はあるものの、本格的な中華料理店は少なかったこと。子どもからお年寄りまで一緒に楽しめる日本人にとって馴染みある料理であること。一方、一生かけても追及しきれないほど奥深い料理であると感じたことが、中華を選んだ理由。その熱い思いは見事に実を結び、今では老若男女が通う、実力人気店へと成長させました。
 

新中華とは、どんな料理?

イトウさんの作る新中華とは、ニラとニンニクを使わない料理。ニラやニンニクは、滋養強壮を目的に食されることも多い食材ですが、胃腸の弱い人、病弱な人が食べ過ぎると逆に不調をきたす場合があることから、使用していないのだとか。
そもそも本場の中国料理は四大料理や八大料理と分けられますが、これらは、地理、気候、物流などの必然的な要因から生まれた調理法です。湿気の多い暑い地域では、発汗を促すために辛い味が好まれ、寒く野菜が手に入りにくい地域では塩蔵が行われました。鮮度のよくない肉を食べるために香辛料が使われ、米の採れない所では粉文化、点心や麺が発展した歴史があります。物流が整い、新鮮な食材が常に揃う時代、美味しい魚、肉も手に入る静岡では、わざわざ辛く、塩辛くする伝統的な技法は必要ないとイトウさんは考えたのです。このようなことから、使う素材は、安心できる品質の良い国産品だけを揃えています。調味料も国産で、合成着色料や添加物が入っていないものを選んでいます。また甜麵醬、XO醬、甜醬油、香味油など多くを手作りしています。そんなイトウさんの料理は、「食べ終わるまでニラやニンニクが使われていないことに気付かない。ただ薄いだけじゃない、コクのある優しい味」と言われるそうです。
 

料理名だけでは計れない、個性的な味

メニュー表の料理名だけを見ると、麻婆豆腐、エビチリ、春巻き、焼売など、どこの中華料理店にもありそうな定番のものですが、実はとても個性的。例えば、春巻きの具材。サバとゴルゴンゾーラチーズと男爵芋という組み合わせや、冬瓜とトマトを加えたカレー、すき焼き、牡蠣のグラタンなど、他では味わえない春巻きに仕上げています。担々麺も、麺をショートパスタに変え、豆乳を加えたクリーミーで濃いソースがパスタによく絡むのだそうです。
また焼売は、こだわりの国産豚の特注ひき肉、玉ネギ、干し椎茸に、クワイを加えています。シャキシャキとしたクワイの食感が絶妙なアクセントになるのです。こちらは、冷凍焼売としてテイクアウトが可能です。大ぶりの焼売が14個入って1,600円(税抜き)。店舗のほか、掛川市のスーパーマーケット「サンゼン」にて購入が可能です。
 
現在の店舗は年内までの営業です。数十メートル離れたビルへと引越し、新たなカタチでスタートします。料理のクオリティはそのままに、カジュアルに、色々なシーンで利用できる、立ち寄りやすい中華バルにスタイルを変えます。広々とした2階では、宴会も可能です。お近くの人も、遠方の人も、ぜひ一度、掛川市でしか味わえない「新中華」に出合ってみてはいかがでしょうか?

【店舗情報】
新中華 金柑
住所:   静岡県掛川市肴町2-8 TOM BLLD.Ⅱ 1F
電話:   0537-26-9946
営業時間: 18:00~23:00
定休日:  不定休
※来年からの新店舗は、「掛川市肴町1-11」です。詳しくはInstagram「food.kinkan」でご確認ください。
 
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