エコのあるくらし〜身近なところでできること〜

CONTENTS
地球環境、どーなってるの?
家のなかでできるエコ
カーライフにもエコ
わたしたちにできること〜家の中でできるエコ編
地球温暖化に一番影響を与えている二酸化炭素。その二酸化炭素を、私たちの家庭は毎日たくさん排出しています。とはいえ今のくらしを止めて電気もガスも使わない環境で暮らすわけにもいかないので、便利な暮らしを続けながらも、できることから地球にやさしいくらしを始めてみましょう。まずは、わたしたちの暮らしの基本、「家庭」に焦点をあててみます。
 
まずはこれから。冷暖房をチェック

家の中でできるエコといって、一番初めに頭に浮かぶのが冷暖房の使い方。設定温度に気をつけたり運転時間を控えたりしている方も多いと思いますが、「冷房は1度高く、暖房は1度低く」設定するだけで年間31sもCO2を削減することができるんですって。しかも電気代も2,000円分の節約になるので、環境にやさしいだけでなくおさいふにもやさしいですね。
そのほか、排熱を利用した床下暖房や、壁の内側に水を循環させて室内の気温上昇を防ぐ方法など、家のつくり自体を工夫するという方法も。これらはかなりコストもかかるので、打ち水や隙間テープといったちょっとした工夫でできることから始めましょう。

新発想!高効率給湯システム
家庭で排出するCO2のうち、給湯から出るものも少なくありません(前ページ参照)。そこで、環境に配慮した新しい給湯器を見つけましたのでご紹介します。当たり前ですが、お湯をわかす時は冷たい水から温めていきます。なのであったかいお湯をつくるにはたくさんのエネルギーが必要。その上、水を加熱した時にでる燃焼ガスはそのまま排気口から捨てていました。200℃にもなるこの燃焼ガスに注目し、これを捨てずに活用しちゃおうというのがそのしくみ。

エコジョーズ排熱利用で効率的に沸かす
「エコジョーズ」「エコフィール」

コンパクトボディに優れた省エネ性能を搭載した環境にやさしい給湯器。エコジョーズはプロパンガス、エコフィールは灯油をエネルギー源としていますが、どちらもしくみは同じで、上の絵のように冷たい水から一気に沸かすのではなく排熱を使うから少ないエネルギーで効率よく温めることができるというわけ。ガス・灯油の使用量を節約できるから、CO2の排出も抑えることができます。これなら、たっぷりお湯を使ってもエコロジー&エコノミーです。

エコは毎日の食事から

「季節ごとの旬の恵みをいただく」、これだけでも立派なエコ。スーパーに並んでいる野菜や果物を買うときに、値段を見て考えることが多いと思いますが、値段が安くても輸入物やハウスものはお店に並ぶまでに多くのエネルギーを使っています。生産過程から流通し、お店に並ぶまでにかかるエネルギーを考えると、やはり地元で採れた旬の野菜や魚をいただく“地産地消”が一番です。地元の野菜でも、余分に買って捨てることになったら元も子もないので、必要なものを必要なだけ買い、包装もなるべく少ないものを意識的に選びましょう。

>>わたしたちのくらしを表すこんな数字 “フードマイレージ”

各国1人あたりフードマイレージの輸入相手国別比較各国1人あたり
フードマイレージの輸入相手国別比較

穀物も果物も野菜も…日本の食卓は輸入によって成り立っています。ということは当然輸入するだけのエネルギーが必要なわけで、その影響を表したのがこちらの表。品目を見てみると、穀物が一番多くを占めています。

きゅうり1kgあたりの生産投入エネルギー量の内訳きゅうり1kgあたりの
生産投入エネルギー量の内訳

温室野菜など、生産にかかるエネルギーが一目でわかります。季節のものをおいしくいただく。当たり前のようですが、1年中スーパーに野菜が並んでいると、「旬はいつだっけ?」なんて感覚になってしまいます。

出典:全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)

照明から始める節電

家庭から出るCO2のうち一番多くを占めるのが照明。ムダな照明を消す、白熱電球を蛍光灯に変える、ワット数を抑えるなどは意識すればすぐにできるエコです。例えば、蛍光ランプ(15W)を一日一時間短縮すると年間約1sCO2を削減できます。家族が同じ部屋で団欒することでも、CO2の排出を減らすことができますね。また、最近では太陽光発電や風力発電など自然エネルギーを暮らしに取り入れることで効率よくエネルギーを使うくらしも現実のものとなってきています。


【鈴与商事ではこんなエコに取り組んでいます】
静岡駅前本社屋上の様子。
太陽光発電が毎日働いていて、ここで発電された電気はビルの1階にあるガソリンスタンドの計量機で使われています。なので、このスタンドは災害等で停電になったときでも使うことができるんですよ。
鈴与のリフォーム「ホームパル」の横に何気なく立っているこれ、実は風力発電しているんです。 ちっちゃいけれど、風力と太陽光の両方で発電しています。
広がるエコバッグ
スーパーなどでもらうレジ袋。これをもらう代わりに持参の「エコバッグ」を使う方が少しずつ増えています。レジ袋を有料化したり、袋を持参すると割引スタンプをもらえるスーパーも増えてきました。
日本では有料化しているのはまだほんの一部ですが、サンフランシスコでは3月27日、レジ袋の配布を禁止する条例案が可決されました。市長の署名により、全米初のレジ袋禁止条例が誕生することに。条例発効の半年後にはまず大型スーパーに、1年後からは大型ドラッグストアにも適用されるそう。石油が原料のレジ袋廃止により、トウモロコシなど生分解性素材を使った買い物袋や再利用可能な布や紙袋が使われるように。よく、スーパーでビニール袋をたーっくさんもらっている人がいますよね。かくいう私もスーパーに行くとガラガラと多めに袋をもらっていましたが、今ではくるくるっとコンパクトにできる自前の「エコバッグ」がお供。雑貨屋さんにもオシャレなエコバッグが増えてきました。あなたも一つ、持ち歩いてみては?
シャワーの時間を1日1分家族全員短縮して
    約69kg/年のCO2削減

「食器は油をふきとってから洗う」「つけおき洗いをする」「洗剤を控えて米のとぎ汁で洗う」などの工夫で節水ができます。節水をすると、例えば風呂の残り水を洗濯に活用すると年間7sのCO2削減・4200円の節約になるなどのダブルで嬉しい効果が。雨水貯蓄タンクを活用するなどのちょっとしたことでも、コツコツ続ければ省エネ効果に繋がりそうではないですか?

 

環境にやさしいくらしの3か条

ここまでで、環境にやさしいくらしは何かとまとめてみるとしたら「できるだけエネルギーを使用しない」「エネルギー効率を高める」「より“エコなもの”を選ぶ」ことでしょうか。まずは単純に使うエネルギーを減らすこと、そしてエネルギーを無駄なく使って貴重な資源を節約すること、また直接的には効果がわかりにくいけれど、商品が作られて店に並び消費され、廃棄されるまでを考えて商品を選ぶなど、“考えるエコ”の三つがあると思います。どれも私たちの工夫でできるもの、だけど私たちの意識がないとできないものです。できることから、環境にやさしいくらし、始めてみましょう!
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