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静岡市の「エネルギー地産地消事業」の受託について

鈴 与 商 事 株 式 会 社
経営企画部長 佐野 博紀


 鈴与商事株式会社(本社:静岡市清水区入船町11-1/本部:静岡市葵区栄町1-3鈴与静岡ビル/代表取締役社長:加藤 正博)は、2月28日付で静岡市(市長:田辺 信宏)および静岡市公営企業管理者(大石 清仁)と「エネルギーの地産地消業務」の受託に関する基本契約を締結いたしました。
 本事業は、電力売買の一括契約と民間投資によるバーチャルパワープラント(※1)を組み合わせた、エネルギーの地産地消事業であり、国庫補助等に頼らない、自治体として国内初の取組みとなります。尚、より具体的な事業内容については、静岡市と協議を重ねた上で来月以降に発表する予定です。
 
1.主な事業内容
 静岡市役所庁舎等の市有施設が使用する電力を、静岡市沼上清掃工場と静岡市西ケ谷清掃工場から発生する電力、および静岡市に本社を置く弊社が調達する電力によって賄うことで、静岡市内でエネルギーの地産地消、市域内の経済循環を実現させる取組みとなります。
 また、地域防災拠点の静岡市内の小中学校(80校予定)に10kWの蓄電池を設置し、蓄電池群制御システムの活用により、平常時は需給調整(デマンドレスポンス※2)のために利用し、非常時には防災用電力として活用します。
 
<事業スキーム(事業期間:平成29年4月より平成35年3月までの7年間)>


2.
業の効果
 本事業の実施によって静岡市が得る効果は、以下を見込みます。
 
3.今後の展望
 本事業で構築するバーチャルパワープラントは、エネルギーマネジメント技術の高度化を進めていくものであり、今後の再生可能エネルギーのさらなる有効利用や国が新たに開設を目指すネガワット市場(※3)の活性化にも資する取組みとなります。
 弊社は今回の取組みを通して得られた知見を活かしながら省エネ・省コスト・省CO2をキーワードに、エネルギーソリューション事業者として様々なサービスを提供して参ります。
 
 
※1 高度なエネルギーマネジメント技術により、再生可能エネルギー設備や複数の小規模な蓄電池等を活用し、電力需給をコントロールすることによって、あたかも1つの発電所のように制御すること。
 
※2 電気の需要量を制御する取組み。卸市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時に おいて、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させること。
 
※3 デマンドレスポンスにおいて、需要抑制量(ネガワット)を取引する市場。平成29年4月の市場創設などにより、今後の普及が期待されている。
以上
 
 
≪本件に関する問い合わせ先≫
鈴 与 商  事 株 式 会 社   
経営企画部 経営企画課   
054-273-7832