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静岡市の脱炭素先行地域での取り組み内容と事業化構想について

鈴  与  商  事  株  式  会  社
 経営企画部長   佐野  博紀

 鈴与商事株式会社(本社:静岡市、代表取締役社長:加藤 正博、以下、鈴与商事)は、静岡市(市長:田辺 信宏)と2022年5月27日付で「静岡市清水区日の出地区における脱炭素先行地域の実現へ向けた連携協定書」を締結しましたことをお知らせ致します。

 今回の取り組みは、鈴与グループの主要拠点である清水港の一角に位置する日の出地区において、居並ぶ倉庫群の屋根等を最大限に活用した地域内の脱炭素化と、万が一の停電時でも事業活動等に必要な電力を確保する地域内のレジリエンス強化を、具体的な取組みの主眼に置いております。
 本取り組みの特徴は、新たな工業団地の造成等を必要条件としたシステム導入ではなく、既存の建物施設や配電設備等を利活用した脱炭素の実現を前提にしております。
 国の求める脱炭素ドミノの実現には、新設エリアのみならず既存の施設や設備の有効活用が必要不可欠です。鈴与商事では、全国の工業団地や港湾エリア等での展開・応用を見据えて、既存の配電網を利活用したマイクログリッドの構築を前提に取り組んで参ります。
 また、今回の日の出地区の脱炭素化により、同地区内で消費し切れない太陽光発電の余剰電力の発生も考えられます。この場合は、静岡市内での地産地消の観点に立ち、余すところなく市域内に還元する仕組みを検討して参ります。

 これまでの静岡市との取り組みとしては、2017年度より清掃工場の余剰電力や卒FIT電気を市有施設で利用する「静岡市エネルギーの地産地消事業」を推進しております。鈴与商事では、本事業を静岡発として全国の自治体へ発信し、本事業をベースとして各地域の課題解決に資する取り組みへと水平展開させて参りました。
 今回の脱炭素先行地域についても、全国79地域の中から第1回先行地域の一つに選定された静岡市発の取組みとして、全国の先行地域を目指される地域の方々等に対して広く発信し、各地域の特性や実状に合わせた取組みのご支援やサポート活動に引き続き注力して参ります。


※マイクログリッド(小規模電力網)とは、エネルギー供給源と消費施設を一定の範囲でまとめて、エネルギーを地産地消する仕組みのこと。電力を必要とする都市部などから離れた場所に作られる大規模、集中発電方式に対し、太陽光発電・風力発電・生物資源利用・燃料電池など小規模の発電施設を地域内に作って連結し、その電力需要をまかなおうという構想。
 

日の出地域エネルギー供給プロジェクト 概要




 

2022年5月27日 協定締結式


(左から)
静岡市:田辺 信宏 市長
鈴与商事:加藤 正博 代表取締役社長
※写真撮影のため、一時的にマスクを外しました。
 
以 上

 

≪本件に関する問い合わせ先≫ 

 鈴  与  商  事  株  式  社  

  経   営  企  画   部    

 054-273-7832     

    s-info@ss.suzuyoshoji.co.jp  

 

【PDF】静岡市の脱炭素先行地域での取り組み内容と事業化構想について(1.6MB)
 

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