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2023.06.05 WITHSMILE編集部

太陽光発電のメリットとは?特徴を理解して導入を検討しよう

太陽光発電のメリットとは?特徴を理解して導入を検討しよう
太陽光発電には、メリットだけではなくデメリットもあります。両面をきちんと理解せずに設置してしまうと、後悔することになるかもしれません。

そこで今回は、太陽光発電を設置するメリットとデメリットを詳しく解説していきます。設置後に「思っていたのと違った」とならないよう、太陽光発電の設置を考えている人はメリット・デメリットを確認しておきましょう。
太陽光発電の設置を検討している方 /

太陽光発電を導入するメリット

太陽光発電を設置するメリットは以下の6つです。
 
  • 電気代の節約になる
  • 発電して余った電気を売ることができる
  • 停電しても電気を使用できる
  • 再エネ賦課金の負担を減らせる
  • 住宅内が過ごしやすい温度になる
  • 地球環境にやさしい

1つずつ詳しく解説していきます。
 

①電気代の節約になる

太陽光発電の設置で最も大きいメリットは「電気代の節約」です。日中は自宅で発電した電気を使えるため、電力会社に電気代を支払う必要がありません。

たとえば、1日晴れており、日中の時間帯の電気をすべて賄うことができた場合、電力会社から電気を購入するのは、夜の時間帯のみになります。太陽光発電によって、電力会社から購入する電気量が減るため、費用を抑えることが可能です。
 

②発電して余った電気を売ることができる



太陽光発電を設置していれば、発電して余った電気を電力会社に売ることができます。

太陽光発電は、蓄電池を同時に設置しない場合、発電した電気を貯めておけません。そこで、発電した電気の余剰分を売るという仕組みが「売電」です。

固定価格買取制度により、設置から10年間は一定の金額で買取することが国に約束されています。2024年度の買取金額は、設置している太陽光発電の容量が10kW未満であれば、1kWhあたり16円です。
 

③停電しても電気を使用できる

太陽光発電は、突然停電したとしても、太陽がでていればいつでも電気を使用できます。地震や台風など自然災害の多い日本では大きなメリットといえるでしょう。

蓄電池を設置している住宅なら、昼間に発電した電気を夜に使用することもできます。万が一の事態に備えて、数日分の電気を貯蓄しておくと安心です。

また、一定の電気を備蓄していれば住宅避難できるので、避難所での生活を強いられることもありません
 

④再エネ賦課金の負担を減らせる

再エネ賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際にかかった費用の一部を、すべての電気使用者に負担してもらう制度です。電気使用者から資金を集めることで再生エネルギーのコスト回収を支え、広く普及させることを目的としています。

再エネ賦課金は電気代のなかに含まれており、費用は使用する電気に比例する仕組みです。そのため、住宅の屋根に家庭用の太陽光発電を設置して電気をまかなえば、再エネ賦課金の負担を減らすことが可能です。
 

⑤住宅内が過ごしやすい温度になる

ソーラーパネルを屋根に設置することで、夏は太陽の熱を遮り、冬は室内の熱が外に逃げるのを防いでくれる役割があります。

PVソーラーハウス協会が夏(7月31日)に行った実験によると、ソーラーパネルを載せている屋根とそうでない屋根とでは、パネル下の温度がおよそ10度も抑えられていることがわかっています。

室内の温度が快適であれば、エアコンなどの冷房・断熱機器を使う頻度が減ったり、より適切な温度設定にできたりするため、光熱費の節約にもつながるでしょう。
 

⑥地球環境にやさしい

太陽光発電は、発電時に温室効果ガスが発生しないクリーンな再生可能エネルギーです。火力発電と違い、二酸化炭素などの温室効果ガスを出さないため、世界中で注目されています。

太陽光発電協会によると、太陽光発電を利用することで二酸化炭素は年間399.5kg/kWh、石油は年間227Lも削減できることがわかっています。

また、資源の枯渇リスクが低い、騒音が発生しない、といった点も環境にやさしいといえるでしょう。
 

太陽光発電を導入するデメリット

太陽光発電を設置するには、メリットだけでなくデメリットがあることもきちんと押さえておきましょう。
考えられるデメリットは以下の3つが挙げられます。
 
  • 導入コストが高い
  • 定期的なメンテナンスや部品交換が必要
  • 天候によって発電量が変わる

それぞれについて確認していきましょう。
 

①導入コストが高い

太陽光発電を設置する際の最大のデメリットは導入コストです。一般的に100~150万円程度の費用がかかるといわれています

ただし、太陽光発電の導入コストは年々下がってきています。


経済産業省が分析したシステム費用の平均値(※)を見ると、2012年は全体で1kWあたり46.5万円であるのに対し、2021年は28.8万円と約18万円も単価が下がっています。

住宅に設置する太陽光発電の平均容量は4.5kW前後なので、導入コストの平均は2012年で約209万円、2021年は約130万です。以前より約80万円も値下がりしていることがわかります

しかし、導入コストが下がってきたとはいえ、それでもなお130万円前後の導入コストがかかることは把握しておかなければなりません。

※参照:令和4年度以降の調達価格等に関する意見|経済産業省

太陽光発電の設置費用や、費用を抑える方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。是非ご参考ください。

太陽光発電の設置費用はいくらかかる?内訳と費用を抑える方法を紹介>>
 

②定期的なメンテナンスや部品交換が必要

太陽光発電を正常に稼働させるためには、定期的なメンテナンスと部品交換が必要です。メンテナンスの頻度やコストがどれくらいなのか、しっかりと理解しておきましょう。
 

メンテナンスの頻度

太陽光発電協会の保守点検ガイドラインでは、維持・運用に係る巡視や点検は、所有者が毎月1回程度、専門知識を保持しているものが4年に1回以上の定期点検を行うことを推奨しています。

つまり、簡単なチェックを毎月行ったうえで、専門業者に依頼する本格的なメンテナンスも4年ごとに実施しなければなりません。

毎月の点検では、異臭や異音、外部の異常がないか確認しましょう。少しでも異変を感じたら、すぐに業者へ相談するようにしてください。
 

メンテナンスにかかるコスト

太陽光パネルの製品寿命は約25~30年、太陽光発電の心臓部であるパワーコンディショナーの寿命は10~15年程度と言われています。

そのため寿命を迎えるまでの間、故障が起きない限りは専門知識保持者による4年に1度の点検のみで十分です。1回あたり2.9万円程度を目安にしておきましょう。

ただし、太陽光パネルやパワーコンディショナーが寿命を迎えた場合や、故障などにより交換が必要になると、高額な費用がかかってしまいます。
 

③天候によって発電量が変わる

太陽光発電は太陽の光によって発電するため、天候が悪ければ発電量は少なくなります。そのため、日差しの強い夏季に比べると、梅雨の時期や冬季は発電量が低下することに注意しておきましょう。

また、天候や季節によって発電量に波があるため、売電収入も月ごとに変動します。安定的な収入を期待していると後悔するかもしれません。ただし、発電量が少ない時期は限られるため、年間を通して考えるとそれほど大きく減る可能性は低いと考えられます。

太陽光発電の初期費用を取り戻せる年数については、以下の記事でシミュレーションを用いて解説しています。

太陽光発電は何年で元が取れる?回収を早める4つの方法も紹介>>
 

長所・短所を踏まえて太陽光発電を導入するために

太陽光発電のメリット・デメリットを紹介しましたが、それぞれを踏まえたうえで自分は導入するべきか悩まれる方もいるでしょう。

以下では、メリットを最大限にする方法と、デメリットの解消方法を紹介していきます。太陽光発電をより賢く利用したい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
 

メリットを最大限にする方法

太陽光発電を導入する大きなメリットと言えば、電気代の節約です。電気代の節約効果をさらに高めるためには、同時に蓄電池を導入するといいでしょう

上述のとおり、蓄電池を設置しない場合は電気を貯めておくことができません。蓄電池を導入すれば、昼間に貯めておいた電気を発電のできない夜間や雨天時に利用できます。

蓄電された電気には電気料金を支払う必要はないため、電気料金が値上げした際の影響を受けにくく、電気代節約の恩恵をより効果的に受けられるでしょう。ただし、蓄電池にも設置費用がかかるため、設置業者に相談してから決めるのがおすすめです。

鈴与商事でも、太陽光発電の設置に関する相談を受け付けています。太陽光発電と蓄電池をセットで設置できるプランもご用意しているので、気になる方は参考にしてください。
蓄電池とセットで
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デメリットを解消する方法

太陽光発電においてデメリットとなりやすいのは、やはり導入時のコスト面です。コスト面におけるデメリットを解消する方法としては、「補助金」と「0円ソーラー」の活用があります。
 

補助金の活用

以前は国でも補助金制度が実施されていたものの、令和5年11月末時点では国が実施している補助金制度はありません。

ただし、自治体によっては、現在も独自で制度を設けている場合があります

■補助金の一例(長野県)
[補助額]20万円(太陽光発電システムと蓄電池を同時に導入する場合)

[対象者]県内で居住する既存住宅に、規定の事業者との契約で太陽光発電等を新しく設置する者

[条件]出力ワット数が10キロ未満 など
参照元:既存住宅エネルギー自立化補助金/長野県

補助金の実施状況や、条件、補助額などは自治体ごと異なるため、支給に関する情報について、詳しくは各市町村のホームページを確認しましょう。
 

0円ソーラーの活用

0円ソーラーとは、業者が設置費用や維持管理を負担し、住宅の所有者が、電気代または定額の利用料を支払うことで、実質0円で太陽光発電を設置するという仕組みです。

0円ソーラーは維持・管理を業者が行ってくれるため、メンテナンス費用だけでなく手間もかからないといった特徴があります。初期費用を抑えて電気代を安くしたい方には向いているといえるでしょう

また、契約期間終了後(15年程度)は、太陽光発電の設備が無料で譲渡されます。0円ソーラーのメリットやデメリット、導入が自分に合っているかどうかが気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。

0円ソーラーの導入が向いているのはどんな人?仕組みを理解したうえで導入を決めよう>>
 

まとめ

今回は太陽光発電の設置におけるメリット・デメリットを紹介しました。導入コストはかかってしまいますが、電気代の節約や再エネ賦課金の負担を減らせるといったメリットとのバランスを踏まえて、設置を検討できると良いでしょう。

鈴与商事でも太陽光発電の相談を承っております。設置に関するメリットやデメリットに関して気になる点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問|鈴与のソーラー >>
 
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