【環境マメ知識】こんなものもエネルギーに!開発が進むバイオ燃料
新聞でもよく紹介されているバイオ燃料。サトウキビやとうもろこしなど食用の原料を使ったものが有名ですが、最近では「こんなものも??」と思うものからバイオ燃料を作る開発が進められています。 |
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例えば、もみ殻や稲わら。食用以外の植物原料を使用したものは分解が難しいとされていましたが、ここにきて研究が急ピッチで進んでいます。この他、生ごみや給食センターからの廃油でディーゼル車用の燃料を作るなど、本来なら「ごみ」とされるものを再利用することで、廃棄物リサイクルとCO2削減の両方が可能。これからどんなものが出てくるか、とても楽しみですね。 |
▼権利を買う??排出権取引という方法 |
直接CO2は減らないけど、「CO2排出権」を使って削減目標達成を図る方法も。これは、自分では減らせないから、排出量に余裕がある国や地域からCO2を排出する権利そのものを買う、という考え方。 |
例えば、“先進国が途上国に技術や資金を提供して、温室効果ガスを削減した場合、その削減量を自国の削減数値に当てるのが「クリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism:CDM)」。 |
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これは、先進国と途上国の間のやりとりですが、先進国同士で技術や資金のやりとりをする「共同実施(Joint
Implementation:JI)」や「排出量取引(Emission Trading:ET)」といった3つの方法があります。 |
市場規模10兆円に!増える温暖化ガス排出権取引
温暖化ガスの排出権取引の市場規模が、08年に10兆円に達する見通しになった、と3/12付の日経新聞に掲載されました。取引規模は前年比56%増の42億トン、現在の市場価格で換算した取引総額は630億ユーロ(約10兆円)にのぼる見込み。ちなみに“42億トン”とは、02年の全世界のCO2排出量241億トンの17%にあたります。 |