事例紹介
マイナス7℃の遮熱と防水で従業員満足度を向上
- 建材製品
- 荻野 悠一さま / 港運事業部 作業部 機械課 機械係 係長
業種
- 物流・運輸業
活用用途
工場の遮熱・防水
導入前の状況
1.工場内は日射の影響で非常に暑く、スポットクーラーや出入口のミスト設置では十分な効果が得られない。
2.雨漏りする箇所があるが、工場は古く、屋根に上ると屋根が割れてしまう恐れがある。
3.工場を建て替える予算の確保が難しい状況。
要件や選定の決め手
1.遮熱と雨漏り両方の効果が得られる。
2.施工に対して、近隣の迷惑になるのではないかと不安があったが払拭された。
3.予算内で施工可能であった。
導入による効果
1.工場内の温度がマイナス7℃の変化。
2.作業員からは「涼しくなった」「作業がしやすくなった」といった発言があった。
3.余った塗料を使用し、フォークリフトの屋根も遮熱できた。
富士山の麓、田子の浦港の荷役運送や石油基地を担っています
-[鈴与商事 以下SZY] 田子の浦埠頭について教えてください。
富士山を中心とする県東部地域は、製紙、食品、自動車、化学、電器などを中心とした県内有数の工業地帯となっています。
これらの地元企業に原材料を供給する物流拠点としての一翼を担い続けています。
日本に3台しかないクレーンを導入したりと、高度な機械化と質の高い港湾作業を誇る国際貿易港として多品種で大量の貨物に対応し、入出港から荷役、保管、陸送と一貫体制で、港湾物流をサポートできるのが当社の強みです。
スポットクーラーや扇風機があっても暑い車両整備工場(以下、工場)内
-[SZY] 今回施工させていただいた工場ですが、施工前はどのような状況でしたか。
カンカン照りで上からの日差しが暑かったです。
扉は開いていて外気は常に入って来ていますし、ミストやスポットクーラー・扇風機を何台も置いていますがそれだけでは対策ができていませんでした。作業員にとって厳しい環境でした。
また、工場の屋根が老朽化しており、雨漏りが発生していました。しかし、修繕のために屋根に登るとかえって破損する可能性もあり、どう手をつけたら良いのかと困っていました。
-[SZY] どのような対策を考えておりましたか。
新しい工場に建て替えるには予算の確保が難しい状況で、現工場のままでの修繕を考えました。
雨漏りのこともあり、二重屋根を検討しましたが、こちらも予算が足りず、断念せざるを得ませんでした。
コスト面から、雨漏りは諦めて遮熱のみにしようと考えていました。
寄り添う提案力
-[SZY] 当社をご採用いただいた理由は何ですか。
耐久性やコストなど、いろいろ比較しました。最終的には、提案内容やコスト・品質などのバランスを評価して鈴与商事さんにお願いしました。
-[SZY] 提案のなかで特に刺さったポイントはありますか。
一つ目は、遮熱と防水の効果が期待できるという点です。
実際の施工では、塗装の回数やシーリング処理も現場の状況から柔軟に対応してもらい、予定よりも丁寧な仕上げとなりました。
おかげさまで、工場内の温度も下がりましたし、大雨でも雨漏りも防ぐことができました。
二つ目は、塗装前のクリーニング方法が他社と比較して、良かったという点です。
-[SZY] 具体的にはどのように良かったでしょうか。
すぐそばに道路があるので、クリーニングによって出る水や塵を落としたくないと思っていました。
他社では高圧水洗浄の提案でしたが、鈴与商事さんは粉塵対策をしっかりとしたケレン作業の提案でした。
細かいところにも鈴与商事さんは寄り添ってくださり、最適な形で施工を進めていただきました。
遮熱塗料を施工したその後
-[SZY] 遮熱塗料を施工して、工場内に変化はありましたか。
また、屋根裏のサーモグラフィから7℃以上の低下が確認できました。
体感的にも明らかに「涼しくなった」「作業がしやすくなった」と現場からの声を多く聞いています。
当社の整備士以外に、出入りしている業者の皆さんも実感されています。
-[SZY] 満足度が高いということですね。
そうです。
また、残った塗料を3・4t用のフォークリフトの天井に塗ってみたのですが、すごく良くなりました。
元々は熱すぎて触ることができなかった天井が触れるようになり、わかりやすく違いを体感しています。
今後の展望
-[SZY] 今回の屋根補修以外に、建物の維持管理や設備の改善でお考えのことはございますか。
全てのフォークリフトに遮熱塗料を施工することを考えています。
塗料の余りが無くなったので、追加の購入を検討しております。
また、塗装した工場は当面は現状維持で利用していこうと考えています。維持管理に苦労することがあると思いますが、その時はまた相談に乗ってください。