事例紹介

CO₂削減/脱炭素

バイオディーゼルオイル導入の実証的取り組み

  • 産業燃料・潤滑油
バイオディーゼルオイル導入の実証的取り組み
アルピコ交通株式会社 会社HP
  • 檀原 順志さま / 執行役員 運輸事業本部 副本部長 兼 安全マネジメント推進室長
  • 伊吹 和彦さま / 執行役員 整備事業部長
  • 守屋 丈幸さま / アルピコ自工松本事業所 松本北支所 支所長(副部長)

業種

  • 物流・運輸業
  • 不動産業
  • サービス業

活用用途

燃費の向上/環境問題への対応/SDGsの推進

導入前の状況

1.エネルギーコストの削減と環境対応が課題                         
2.環境車両導入におけるコスト面でのハードルが高い
3.省燃費運転やデータ共有による現実的な燃費向上対策

要件や選定の決め手

1.バイオディーゼルオイルに対する高い関心
2.既存車両をそのまま使いながら環境負荷を低減
3.ENEOS社からのラッピング広告の提案

導入による効果

1.運行・車両への悪影響は見られなかった
2.乗務員の手間が増えることもなかった
3.データ比較による効果検証を検討

徹底した安全管理で、信州に密着した公共交通サービスを提供

-[鈴与商事 以下SZY] アルピコ交通の主な事業内容について教えてください。

当社の事業は、一般路線バスや都市間高速バス、貸切バスの運行が中心になります。あわせて鉄道事業も行っており、地域の交通を幅広く支えています。交通事業以外では、規模は大きくはありませんが、不動産事業や広告事業もあり、バスのラッピング広告なども手がけています。
また、以前は別会社だった整備事業も現在は同じ会社となり、車両整備の分野も担っています。さらに、サービスエリア事業として、諏訪湖サービスエリアの上り線、梓川サービスエリアの上り線、姨捨サービスエリアの上下線の計4か所を運営しています。


 


-[SZY] 安全性で特に意識されていることは何ですか。

安全性については、安全・安心を会社の重要な取り組みの一つとして位置づけており、事故のない安全運行を大前提にしています。そのため、安全マネジメントには相当力を入れており、専門の部署を設けて継続的に取り組んでいます。事故件数は15年ほど前と比べると大きく減少していますが、さらに減らしていくための壁にも直面しており、気を緩めることなく、継続的な取り組みが必要だと考えています。

現在は、「事故は絶対に起こしてはならない」という意識が会社全体に浸透しており、管理者・乗務員ともに、高い安全意識を持って業務に当たっています。また、環境面や燃料費削減の観点から、エコドライブ講習への参加やアイドリングストップの徹底を進めています。加えて、国の基準に基づいた教育のほかに、独自に乗務員教育を実施しています。

エネルギーコストと環境対応を見据えた、現実的な燃費改善への取り組み

-[SZY]バイオディーゼルオイルを使用する前の状況を教えて下さい。

エネルギーコストや環境対応については、以前から大きな課題だと感じています。特に燃料価格は、年初に立てた予算どおりに推移するものではなく、情勢によって大きく変動するため、常に意識しておかなければならない点だと考えています。電気バスや燃料電池車といった環境対応車両についても検討は必要ですが、コスト面のハードルが高く、簡単に切り替えられる状況ではありません。

そのため、現実的な対応としては、省燃費運転の徹底や、燃費規制をクリアした新型車両への更新による燃費向上を進めています。また、各営業所では、前年同月との燃費比較を行い、整備部会などで共有する取り組みも行っています。強制的な施策ではありませんが、数字を見える化することで、全体の意識を高める工夫を続けています。


-[SZY]そのような状況で当社の提案を受けてどのような印象を受けましたか。

バイオディーゼルオイルについては、これまで使用した経験がなく、知識も十分ではなかったため、オイルとしての性能面に不安を感じました。また、これまで他社からも提案を受けたことはなく、なじみのないオイルだという印象がありました。

また、現在使用しているオイルと比べて価格が高価であることから、簡単に導入できるものではないと感じました。そのため、環境面でのメリットは理解しつつも、慎重に検討すべき提案だと受け止めました。



 

バイオディーゼルオイルを利用してみて

-[SZY]バイオディーゼルオイルを利用してみようと思った決め手は何ですか。

環境対応の選択肢として、バイオディーゼルオイルそのものに関心を持ったことです。既存車両をそのまま使いながら、環境負荷低減に取り組める点に魅力を感じ、運行に支障が出ない範囲であれば試してみたいという判断になりました。また、ENEOS社からのラッピング広告の提案があったことも後押しとなりました。そのようなこともあり、まずは本格導入ではなく、テスト的に使いながら様子を見て、課題や費用対効果を確認していくことにしました。




-[SZY]実際に利用してどうでしたか。

オイルを切り替えたことで、エンジンの不具合やオイル漏れといったトラブルは一切なく、乗務員の手間も増えることはありませんでした。当初懸念していたような問題は全く見受けられませんでした。

燃費については、使用している車両が特定の路線を固定で走っているわけではなく、乗務員も日によって入れ替わるため、正確な評価は難しいものの、少なくともマイナスの影響はなく、一定の効果はあったと感じています。今後も利用する機会があれば、前年データと比較しながら効果を検証していきたいと考えています。


 
 

今後について

-[SZY]今後鈴与に期待することを教えて下さい。

将来的には、電気バスなどへの転換も避けて通れないと考えていますが、現時点で車両を一斉に切り替えるのは難しい状況です。そのため、現在使用している車両をそのまま活用できる、バイオマス系のオイルやディーゼル燃料といった選択肢は、当社にとって非常にありがたいものです。

ただ、環境対応にはどうしてもコストがかかるため、その分に見合う効果が確認できることが前提になります。多少価格が高くても、効果が明確であれば切り替えを検討していきたいと考えていますので、引き続き、費用を極力抑えつつ、環境性能に特化した商品の提案に期待しています。

 

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